提案:紋付色無地小振り袖を作りなさい。

小振り袖ってご存じかしら?(目安として、大振り袖の袖丈が115cm、中振り袖95cm、小振り袖75cm) 
大振り袖ほど華やかじゃないけど、色無地に家紋を付けた小振り袖を1枚作っておくと、改まった席にも着て行けるから、とっても重宝すると思うわよ。卒業式はこの小振り袖に袴をつけたら凛々しいでしょうし、「全通帯(帯全体に柄があるもの)」を、ちょっと大きめの文庫結びにしたら素敵よね。よく「帯は着物より高価なモノを揃えろ」って言うけど、変わり結びは帯にシワができるし、高価で素敵なお太鼓柄の帯を選んでも、文庫や膨ら雀に結んだら柄が見えないでしょ。だから、振り袖用の安価なモノで充分なのよね。まあ、あんまり安っぽいのは痛いけど。まよこなら、こっくりした玉子色なんかが似合うんじゃないかしら。この万能色無地なら社会人になった時、ホントに役立つ1枚になるわよ。それに大振り袖と違って、小振り袖は袂(たもと)がヒラヒラ舞ってとてもエレガントだから、外国人の多いパーティでも、評判が良いらしくてよ。
ただし、ここで入れるのは「一つ紋」。間違っても「五つ紋」なんか入れてはダメよ。「五つ紋」を入れちゃうと、着て行く場所が制限されて箪笥のこやしになってしまうわ。